コラム

COLUMN

修飾塩基

2021.10.07

院長コラム東京編

コロナワクチンでは、ファイザーやモデルナの新型RNAワクチンが主流となっている。もともとRNAは、失活しやすい物質であり、薬剤などの物質にするのが困難であった。ところが、塩基配列の一部に人工的な改変を加えると、安定性が増すことが明らかとなったのである、これが修飾塩基と呼ばれるものである。

この技術に導入で、RNAワクチンは製造されている。私が遺伝子を研究していた数十年前では考えられなかった発見で、素晴らしいものであると思う。ところが、この修飾塩基を研究開発し、パテントを持っているのは、日本のヤマサ醤油であることに二度驚いたのである。ヤマサ醤油は旨みの素を、色々と研究している過程で、人工的に改変された修飾塩基を数多く作り出し、その中の一つが、今回のワクチンの元になった塩基なのである。すでに10年前のことだそうである。

コツコツと、物になるかどうかわからないような、研究を続け、今回のワクチン開発に繋がったのである。このような事実に遭遇すると、何の意味があるかわからない研究でも、それほどお金がかからない範囲で、コツコツと継続することが、いかに大切であるか、また日本人は、このような意味のわからない、ささやかな研究の種を多く撒くことに適している民族だということを再認識する次第である。

問題は、このような種をどのように活用するか、という点で、この利活用が、日本人の下手なというか、苦手な部分である。というのは、利活用には、往々にして多額の研究費を投入する必要があるからである。

日本は、今後ますます資金が不足していくと思われるので、新たな資金作成法を創造する研究開発を開始すべきと考えている。

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