コラム

COLUMN

南禅寺別荘群

2021.06.10

院長コラム東京編

私は、京都では、青蓮院から南禅寺のあたりが好きである。

青蓮院から岡崎を抜け、南禅寺へ行く間には、明治より南禅寺別荘群と呼ばれる大きな家がある。最近では、改装され、旅館や貸別荘となっている。

南禅寺から銀閣寺までは、有名な哲学の道がある。途中、鹿ヶ谷を通って行く道で、いつ行っても観光客でいっぱいである。

南禅寺から少し北に行ったところに光雲寺というお寺がある。この寺には、有名な作庭家が作った立派な庭がある。寺自体は、大した特徴はないが、庭は大きかった記憶がある。この寺も、看月亭という貸別荘と隣接し、庭を共有しているのである。

この庭が、明治時代の名工 小川治三郎という人で、南禅寺別荘群のうち半分程度の庭を作った人である。

南禅寺別荘群は、もともと南禅寺の敷地であった広大な土地を明治政府が召し上げて、その当時の偉い人たちが別荘を競うように作ったもので、一つの別荘が何千坪もある、現在では、なかなか保存も難しく、大企業の所有物になっているものも数多くある。

このような別荘を所有することはできないが、現在旅館や貸別荘になっている場所に滞在すると、明治初期の別荘感覚を体感できるのである。

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