立ち食い蕎麦
院長コラム東京編
東京駅の新幹線プラットフォームには立ち食いそばがある。
私は、いくつかある、どのプラットフォームにも立ち食いそばがあると思っていたがそうではないようである。
確か 18番フォームで日本橋口に最も近い場所に位置しているのである。
ここのそばが、安くで上手いということで結構有名である。
かけそば一杯 280 円である。今時 280 円では、コンビニのおにぎり一個であろう。この価格で、あったかいそばが食べられるのである。
大阪人の私にとって、安くてうまいというのは、食べ物の至上命題である。
ということで、最近東京虎ノ門での診療の際には、ほぼ間違いなくお世話になっているのである。
新幹線を降りて、この立ち食いそばで一杯すすり、日本橋口からタクシーで虎ノ門へ向かうのである。
お昼に暖かい食事が、ほんの10分程度でも楽しめるというのは、満腹感があるもので、密かな楽しみにもなりつつある。
しかも日本橋口は、タクシー乗り場はないものの、頻繁に下車するタクシーがやってくるので、待ち時間なくタクシーに乗り込むことができるのである。
このように、東京行きの新幹線は、ちょっとワクワクするひとときとなっているのである。
虎の門という場所
私は、一昨年から東京で開業する場所を探していたが、地下鉄神谷町駅から徒歩3分の虎ノ門にあるビルの2階で開業することになった。
クリニック東京虎ノ門 COR である。COR というのは、 cell therapy,orthopedics,regeneration の頭文字を結合させた造語である。
このネーミングは、えりこ先生が発案した。神谷町駅から徒歩3分と書いたが、実際に私は歩いたことはない。なぜなら行き帰りは、いつもタクシーであるからである。
神谷町駅から坂をホテルオークラ旧館に向かって歩くと、その途中右側に、クリニックが2階に入るビルが見えて来る。
この坂を登り切ると、ホテルオークラ旧館があり、さらに歩いて行くと六本木一丁目である。クリニックのちょうど裏側には、智美術館がある。文化財になる洋館があり、庭の周囲にカフェが配置されている。
このカフェが、お客も少なく静かで、ゆったり時を過ごせる、極上の場所である。
この辺りには、大使館も多く、そのためかロールスロイスが時々行き来する。
昼休み時には、近隣のオフィスで働く人たちが昼食をとりに、あたりを歩いており、賑わっている。新橋も隣町であるので、夜の飲み屋にも事欠かない。
奈良で演説中に銃撃され亡くなった阿部元首相の葬儀があった、芝の増上寺も東京タワーもお隣という感じで、さまざまなエッセンスが詰まった興味ある町である。
ともあれ、私は、この虎ノ門でクリニックを開業したのである。
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