個室入院でひとりぼっち
院長コラム東京編
先日鼻の手術で、入院した。慈恵医大である。耳鼻科病棟は、19階であるが、奥さんの勧めもあり、20階の特別室になった。東京タワーがよく見える部屋で、居住環境は申し分ない。この場所で、2泊三日の滞在となった。オペ時間も全身麻酔も含めて4時間程度となる。したがって結構楽勝の入院生活?と考えていた。
この病院は、コロナ対策を厳密にやっており、病棟へは患者以外入ることができない。したがって家族や知人の面会や見舞いも基本的には不可能である。病棟は、シーンとして人の出入りが感じられない。こんな状態で、入院が始まった。
私は、元々軽度の高血圧があり、薬を飲んでいるが、オペ後病棟へ帰ってきた時に、血圧は180を超えた。私はビックリしてどうしたものか、と考えた。看護師さんがついているので、看護師さんが手厚く診てくれるだろうと、安心していた。
ところが、待てども待てども誰も来なくて、夜勤への交代時にやっと、一度測定してくれたのである。私は、入院は何度か経験しているが、全身麻酔でのオペは初めての経験で
しかも血圧が急激に上昇したので、かなり不安であったわけである。
病室、病棟には、自分で計れる自動血圧計は設置されていらず、看護師さんが測ってくれるのが命である。したがって、血圧をどの程度の頻度で測ってくれるのか、気になっていたのであるが、結局日勤2回、準夜勤1回と言った感じであった。
このような時にウェアラブル血圧計があって、血圧がリアルタイムにモニタリングできればいいのに、と思った次第である。
個室入院は、プライバシーが守られるという利点はあるが、ひとりぼっちであるという不安感は、独居老人と同じであると実感したわけである。
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