こころの再生
2022.09.06
院長コラム東京編
脳の再生は、胚性幹細胞からの細胞塊分化誘導法で実現できそうである。
バイオ分野では、どのような遺伝子が発現するか、とかどのような蛋白が発現するか、で脳の変化を捉えることができる。
しかし脳で最も重要であるのは、脳神経機能である。この機能解析には、古くは脳電位、最近では、NIRSやfMRIなどの画像診断装置が用いられる。
私どもが研究する再生脳は、サイズが小さいので、機能解析が難しく、電極やシートを用いた脳電位解析が主流である。このような再生脳は、どの程度のサイズになると、こころを有するのかは、未だ明らかではない。
しかし、サイズから考えて、胎児脳から成長する過程で、心を持ち得ると仮定するなら、再生脳も、ある程度の大きさでこころを持つようになると考えるのは妥当であろう。
しかしそのためには、再生脳をラーニングし、発育させる必要があるであろう。
私のイメージは、18面観音のように、自分の頭の周りに、小さな頭があり、この小さな頭が自分の頭の機能をサポートするという感覚である。
頭の数だけこころを持ち得るが、あくまでも自分のこころとのシナジーで、こころが発動されるのである。
私の研究は、再生脳に情報をインアウトするデバイスの作成段階で、こころまで到達するのは、まだまだ先のことである。
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