コロナと発酵技術
2021.10.18
院長コラム東京編
コロナウイルス感染症で最も大きな話題を提供しているのが、ワクチンであろう。このワクチンは、RNAワクチンと言って、おそらくはスパイクタンパクのRNAの断片をリポソームか何かで包埋したもので、新型ワクチンである。RNAの細胞内安定性を高めるために、修飾塩基を利用しているところがミソである。
修飾塩基とは、通常のATGC(AUGC)という塩基のどこかの配列を異なったものと入れ替えた人工塩基であり、この操作で、RNAの安定性が飛躍的に高まることが明らかとなったのである。
ところが、さらに面白いことに、この修飾塩基は、日本のヤマサ醤油が開発しパテントを持っているところにある。
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