コラム

COLUMN

認知症という呼び方

2025.07.18

院長コラム東京編

高齢者が増え、最近、認知症で——、という話が多い。
認知症とは認知障害の一種で、ヒトの脳の後天的な器質的障害で発達した知能知性が不可逆的に低下する状態、を指している。初期段階では、老化による物忘れと混同されやすいが、どれかが並行して起こる。
私の周りのご老人達も、認知症であるヒトもいれば認知症のような人もいる。認知症でない人が珍しいぐらいである。
そもそもある報告によれば、60代になると5人に1人が認知症あるいは認知症に近い症状があるらしい。70代で2人、80代で3人である。80代になると5人のうち3人が認知症ということは、80代のマジョリティーが認知症、ということを意味する。
最近万能AIが出現し、ヒトの脳との融合技術が進むと、知能知性の定義が変わるのではないかと言われている。つまり、融合脳が標準であり、ヒト脳は、低下した脳ということである。つまりは、知能知性は相対的なもので、現在のヒト脳を基準に知能知性の低下を認知症とみなすのは時代遅れではないか?
個人的な提案であるが、60代70代は、認知症を、認知機能低下症、80代以上は、正常な人を、認知機能更新症、と称するのはどうか?おそらく万能AIと融合脳が出現している10年後には、正常なヒトも認知症のヒトも、認知機能不全症と言われているかもしれないが。

2025/7/18(金)

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